金色が静かに落ちる
太陽の歌声
青空の笑い声
風のくちぶえ
そんなものが
いっぱい詰まった
金色が落ちて
街路を埋める
路行く人は
わずかにうつむき加減
遠くの方から
冬の足音が聞えてきた
どんな小さないのちも
この宇宙と同じくらい
重い
というか
どんな小さないのちでも
精一杯支えるために
この宇宙はできた
だから
どんないのちも
いつくしむこと
いのちといのちの
つながりを
大切にすること
こころの奥にも
夕焼けはある
そこはたくさんの笑顔と
たくさんの笑い声が
しまってあるところ
ほんとうの夕焼けと
こころの奥の夕焼けは
つながっていて
夕焼けを眺めていると
胸の奥から
あたたかいものが
じんわりとひろがる
銀杏の木が
一瞬の間に
黄金色絨毯を
作る
意地悪な秋風が
それを払いのける
それでも天使たちには
十分役立って
一瞬の間
天使たちの時間では
15分ほど
そこ横たわって
疲れた翼を休める
だからあの黄金色の
絨毯の周りでは
そおっと歩くこと
くしゃみも厳禁
一瞬の間に
黄金色絨毯を
作る
意地悪な秋風が
それを払いのける
それでも天使たちには
十分役立って
一瞬の間
天使たちの時間では
15分ほど
そこ横たわって
疲れた翼を休める
だからあの黄金色の
絨毯の周りでは
そおっと歩くこと
くしゃみも厳禁