半ズボンの小学生が


駆けていく


雲が走るように


空を通り過ぎる


葉を落とした桜の枝が


灰色の空をつかもうとする


ぱらぱらと


時雨が落ちてくる


吐く息が白い


むかしむかしに見た


蒸気機関車のよう


缶コーヒーでも


買って


君の所へ行こう


さめないうちに


さっきの小学生のように


駆け足で