赤い靴をはいた君が
火のように走るとき
街は内側から変わってゆく

血を流している三日月も

また微笑み始めるだろう


聖マリアはあらゆるところに
立っている
青ざめた彼女たちの頬
彼女たちの涙は止まらない
浄化の海がなくなることない


走れ
赤い靴を履いて
走れ

どんよりとした眼をした男たちを
君の叫びで揺さぶれ


赤い靴を履いて
どこまでもまっすぐに
走れ